2026年7月31日
コラム
ヨガは、前に進むだけじゃない
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−1と+1のあいだにあるもの
ヨガは、1、2、3、4と前へ進んでいくことだけを目指すものではありません。
もちろん、できることが増えたり、身体が変わったりする喜びもあります。少しずつ柔らかくなったり、ポーズが安定したり、呼吸が深くなったり。
そうした変化は、ヨガを続ける楽しさのひとつです。
でも、本当に大切なのは、何かを足し続けることではなく、その日の自分にとっての「ちょうどいい」を見つけること。
ちょうど いい場所を探す
ヨガを説明するとき、よく使う例えがあります。
スマートフォンで写真を編集するとき、明るさや色味のスライダーを右へ、左へと少しずつ動かしながら、「これだ」と思えるグラデーションを探します。
暗すぎても、明るすぎても違う。鮮やかすぎても、淡すぎても違う。
毎回同じ数値が正解ではなく、その写真ごとに心地よいバランスがあります。
昨日撮った写真と今日撮った写真では、しっくりくる明るさや色味が違うように、その時の光や空気によって最適な場所は変わります。
その日の自分に合わせて調整する
ヨガも、それとよく似ています。
力が入りすぎている日は少しゆるめる。気持ちが散っている日は少し集中してみる。疲れている日は頑張りすぎず、元気な日は少しチャレンジしてみる。
−1と+1のあいだを行き来しながら、その日の自分にとって心地よい場所を探していく。
その「ちょうどいい」は、昨日と今日でも変わります。
だから、毎回同じ強さ、同じ柔軟性、同じ集中力である必要はありません。
今の自分に戻ってくる時間
ヨガとは、前へ進み続けることだけではなく、その時々の自分に合ったバランスを見つけ続ける練習なのだと思います。
マットの上でその感覚を少しずつ育てていくと、忙しい日常の中でも、
「今は少し頑張りすぎているな」「もう少し休んでもいいかもしれない」
と、自分を調整する力が少しずつ育っていく。
ヨガの時間は、何かになるための時間というよりも、今の自分に戻ってくるための時間なのかもしれません。




