2026年8月26日
コラム
女性の更年期とヨガ
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女性の更年期は、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく変動しながら低下していく時期です。
エストロゲンは月経だけでなく、体温調節、自律神経、睡眠、気分、骨や筋肉など、身体のさまざまな機能に関わっています。
そのため、この時期には、
・ほてりや発汗・眠りの変化・疲れやすさ・気分の揺らぎ・身体のこわばり・筋力や体力の低下
など、人によってさまざまな変化が現れます。
まずは、身体を動かすこと
こうした心身の変化に対して、適度に身体を動かすことは、大切なセルフケアのひとつです。
運動には、筋力や柔軟性、バランス能力を保つだけでなく、睡眠や気分にも良い影響を与えることがあります。
また、エストロゲンの低下にともなって骨量も減少しやすくなるため、身体を動かす習慣を持つことは、これからの身体を支えるうえでも大切です。
では、なぜヨガなのか
運動には、ウォーキングやランニング、筋力トレーニングなど、さまざまなものがありますが、その中でもヨガは女性の更年期の心身の変化に 対してのセルフケアとしてよく取り入れられています。
ではなぜヨガなのか?
他の運動と比べてヨガが特徴的なのは、単に身体を動かすだけではなく、
「動くこと」「呼吸」「身体への意識」
この3つをひとつの時間の中で行うこと。
この組み合わせが、女性の更年期に起こりやすい心身の変化と、ヨガが相性のいい理由のひとつです。
① 動くことで、身体を支える
ヨガでは、立つ、しゃがむ、支える、伸ばすなど、自分の体重を使いながら全身を動かします。
筋力や柔軟性、バランス能力を保つことは、年齢とともに変化していく身体を支えるうえで大切です。
特に更年期以降は、筋肉量や骨密度も低下しやすくなるため、無理なく続けられる運動を生活に取り入れることが重要になります。
立位のポーズなど、身体を支えながら動くことも、骨に適度な刺激を与えるひとつの方法です。
② 呼吸で、緊張に気づく
ヨガでは、動きと呼吸を合わせながら、呼吸そのものにも意識を向けます。
呼吸は自律神経とも関わっているため、ゆっくりとした呼吸を意識することは、緊張している身体を落ち着かせるきっかけになります。
更年期には、自律神経の変化も重なり、心身のバランスが揺らぎやすくなります。
だからこそ、「今、身体は緊張しているな」「今日は呼吸が浅いな」と、自分の状態に気づく時間を持つことにも意味があります。
③ 自分の身体を知る
ヨガで大切にしたいのが、自分の身体を観察すること。
「ポーズがきれいにできているか」だけではなく、今、身体はどう感じているのか。呼吸はどうなっているのか。どこかに力が入りすぎていないか。
そんな小さな変化に意識を向けます。
更年期には、以前とは身体の感覚が違うと感じることもあります。
それをすぐに「衰え」と捉えるのではなく、今の身体を知り、その日の状態に合わせて動き方を変えていく。
その感覚を育てることも、ヨガの大きな価値のひとつです。
④ 研究から見える可能性
女性の更年期とヨガについては、さまざまな研究も行われています。
ヨガを継続することで、睡眠の質や不安・抑うつなどの心理的な症状、更年期に伴う全体的な症状が改善する可能性が報告されています。
また、血圧やBMIなどへの良い影響も報告されています。
一方で、ほてりなど特定の症状については研究結果が一貫しているわけではありません。
「ヨガをすれば症状がなくなる」ということではなく、ヨガが心身の変化をサポートする可能性がある、と考えるのがよさそうです。
⑤ その日の自分に合わせられる
更年期の身体は、毎日同じ状態とは限りません。
よく眠れた日は、少ししっかり動く。
疲れている日は、ゆっくり動く。
身体が重い日は、呼吸を中心にする。
ヨガは、その日の自分に合わせて強度や動き方を変えやすい運動でもあります。
「今日はこれくらいにしておこう」と、自分で調整できること。
それも、変化の大きい時期に無理なく続けていくうえで、大切な特徴だと思います。
変化する身体との付き合い方
もちろん、ヨガですべての更年期症状が解消するわけではありません。
症状が強かったり、日常生活に支障がある場合には、婦人科などの医療機関に相談することも大切です。
そのうえで、身体が変化していく時期だからこそ、「以前の自分」に戻そうとするのではなく、今の自分の身体を知る。
そして、今 の自分に合った動き方を選んでいく。
ヨガは、身体を変えるためだけではなく、変化していく身体との付き合い方を、少しずつ見つけていく時間にもなるのかもしれません。🌿




