2025年7月13日
コラム
社会だけでなく、体にも。
サステナブルな食の選び方
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「良い食」は、誰にとっての“良さ”なのか?
「サステナブルな食」と聞くと、環境への負荷を減らすことや、持続可能な農業や漁業、フードロス削減など、社会全体に優しい食のあり方を思い浮かべる方が多いと思います。
それはもちろん、とても大切な視点です。
ですが、ここで改めて意識したいのは、「社会や環境に良い食=必ずしも自分の体に良い食とは限ら ない」ということです。
見落とされがちな、体のサステナビリティという視点
例えば、環境負荷の低い食品でも、糖質が過剰だったり、脂質や塩分のバランスが偏っていたりすると、長期的には体に負担をかけてしまうことがあります。
逆に、体の状態に合った食事を心がけることは、単に健康維持だけでなく、毎日の暮らしの質を高め、疲れにくく集中力も保ちやすくなります。
例として血糖値、コレステロール、塩分、アルコールを挙げて考えてみます。
🍚 血糖値コントロール
食後に急激に血糖値が上がると、体はインスリンというホルモンを大量に分泌し、血糖値を下げようとします。
これを繰り返すと、体が疲れやすくなったり、エネルギーのムラを感じたり、体脂肪がつきやすくなることも。
白米やパン、甘い飲み物など、糖質が多い食品は注意が必要です。
おすすめは、食物繊維が豊富な野菜や海藻、豆類、全粒穀物を食事に取り入れ、糖の吸収をゆるやかにすること。
また、たんぱく質を一緒に摂ることで満腹感も持続しやすくなります。
🥑 コレステロール対策
飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む食品は、血中のLDL(悪玉)コレステロールを増やし、動脈硬化のリスクを高めます。
お肉や卵、加工肉や揚げ物、バターやクリームなど乳製品の脂質は摂りすぎに注意しましょう。
その代わりに、青魚に含まれるEPAやDHA、オリーブオイルやナッツに含まれる不飽和脂肪酸を積極的に取り入れることで、血管の健康をサポートできます。
🧂 塩分の摂りすぎに注意
日本の食文化は塩分を使った味付けが多く、高血圧や腎臓負担の原因となりやすいです。
ただ単に塩を減らすだけでなく、昆布やきのこ、発酵食品の旨味を生かした調理法に変えると、満足感を得ながら減塩が可能です。
また、加工食品やインスタント食品の塩分量にも気をつけましょう。
🍷 アルコールは“たしなむ”量を見極めて
適度な飲酒はリラックスやコミュニケーションのきっかけにもなりますが、
飲みすぎは肝臓や胃腸への負担になるだけでなく、睡眠の質を下げたり、
血糖値の乱れや中性脂肪の増加、自律神経の不調にもつながります。
特に寝酒の習慣は、一見眠りを助けてくれるように感じても、深い睡眠(ノンレム睡眠)を妨げ、朝の目覚めが重くなる原因に。
「週に何回、どのくらい飲んでいるか」「飲んだ後、体や気分にどんな変化があるか」
そうした小さな振り返りが、体とのより良い関係につながります。
“ちょっと変える”が、体を変えていく
これらのポイントは、決して「厳しい制限」ではなく、「長く元気に過ごすためのやさしい選択」です。
小さな工夫を積み重ねることで、体は応えてくれます。
忙しい日々の中でも、例えば—
・いつものお米を玄米や雑穀入りに少し変えてみる
・揚げ物を減らし、蒸し料理や和え物を増やす
・休肝日を作ったり、お酒を飲みすぎない
こうした変化は、気軽に始められるものばかり。
“わたしのからだ”のサステナビリティ
社会や環境のためのサステナブルな食事も大切にしつつ、それと同じくらい自分自身の体を守る食選びも大切です。
「今日のひと口が、明日の自分につながっていく。」
そして、自分の未来の健康を支える最も身近な行動でもあります。
まずは、自分の体に耳を傾け、日々の食卓を見直してみませんか?
今日のちょっとした選択が、明日の心地よさにつながります。
郡山市でヨガをはじめ、心と体の健康を見直したい方にとって、slow snow wellnessはそんな小さな選択を後押しする場所でありたいと考えています。
まずは、日々の食卓を見直すことから。「今日のひと口が、明日のわたしをつくる」——そんな意識をもって、体との心地よい関係を育んでいきませんか?
郡山でヨガやウェルネスに関心のある方は、slow snow wellnessで自分らしい整え方を見つけてみてください。




